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中国、移動型「ホッピングロボット」で月の水資源を探査へ–2026年に実施
2025.02.10 12:33
中国が2026年に実施する「嫦娥7号」(Chang’e 7)ミッションでは、移動型のホッピングロボット(ホッパー)が水資源を探査すると、国営放送の新華社が報じている。
報道によれば、嫦娥7号には着陸機(ランダー)、探査車(ローバー)、ホッパーが含まれる。ホッパーは水分子分析装置を搭載し、月の永久に影となっているクレーター内で、水の存在の確認を目指している。

「ランダーには中国初の深宇宙向け『ランドマーク画像ナビゲーション』システムが搭載され、精密な着陸を実現する。一方でホッパーはアクティブ衝撃吸収技術を用いて、傾斜地でも安全に着地できる」と報道では伝えている。
SpaceNewsの報道によれば、嫦娥7号は「Shackleton」(シャクルトン・クレーター)をターゲットとしている。月のクレーター内で氷を発見できれば、宇宙飛行士の補給源やロケット・宇宙船の推進剤など、さまざまな用途で現地資源を活用できる可能性がある。