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ブルーオリジン、新型ニューシェパードで「月の重力」を再現–カプセルを1分間に11回転

2025.02.05 13:45

塚本直樹

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 Blue Origin(ブルーオリジン)は米国時間2月4日、「New Shepard」ロケットの打ち上げと月面重力の再現実験を実施した。

 テキサス州西部のBlue Originの施設から打ち上げられたミッション「NS-29」の飛行は順調に進み、ブースターとカプセルは無事に地球へと帰還した。ただし、カプセルに搭載された3つのパラシュートのうち、1つは完全には開かなかったようだ。

 今回の飛行では、New Shepardのカプセルが月の重力を再現するために、姿勢制御用スラスターを使用し、 1分間に約11回の回転を約2分間実施した。これは、ミッションで搭載された30個の研究ペイロードのためのもので、そのうちの29個は月関連の技術のものだ。

 Blue Originによれば、NS-29のペイロードの半数以上は米航空宇宙局(NASA)の「Flight Opportunities Program」の支援を受けている。NASAは「Artemis」(アルテミス)計画を通じて、月面および月周辺に恒久的な人類の拠点を確立することを目指しており、月環境に関するデータは極めて重要だとされている。

(出典:Blue Origin)

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Blue Origin
Space.com

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