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スニ・ウィリアムズ宇宙飛行士、船外活動で女性最長の累計62時間を達成–NASA飛行士でも歴代4位

2025.01.31 14:14

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 国際宇宙ステーション(ISS)で1月30日、2人の米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士が船外活動(EVA)を実施した。

 第72次長期滞在のコマンダー(船長)を務めるSuni Williams氏とフライトエンジニアであるButch Wilmore氏は、5時間25分におよぶEVAを実施。Williams氏にとって9回目のEVAで、累計EVA時間は62時間6分に達し、女性として最長となるEVA時間を達成した。NASA宇宙飛行士でも歴代4位となった。Wilmore氏は今回で5回目、累計31時間2分のEVAを実施した。

第72次長期滞在のコマンダー(船長)を務めるSuni Williams氏(出典:NASA)

 今回のEVAでは、過去2回のEVAで取り外しに失敗した、無線通信ユニット(RFG)の撤去を実施。RFGを揺らすなど「少し力ずく」で取り外し、地球に持ち帰って修理するためにクエストエアロックに運んだ。RFGの取り外しに時間がかかったため、今回のEVAで予定されていたロボットアーム「Canadarm2」(カナダアーム2)の予備の間接部品の準備作業は次回のEVAに持ち越された。

 Williams氏とWilmore氏は、米Boeingの宇宙線「Starliner」の有人飛行試験(CFT)としてISSに2024年6月にISSに搭乗した。ISS滞在は当初、1週間の予定だったが、Starlinerに乗って帰還するにはリスクがあると判断され、「Crew-9」として宇宙船「Crew Dragon」で2025年3月に地球に帰還する予定

ロボットアームに取り付けられて船外活動を進めるWilliams氏(出典:NASA+)
ロボットアームに取り付けられて船外活動を進めるWilliams氏(出典:NASA+)

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