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ダイモン、小型月面探査車「YAOKI」を月着陸船に最終統合–2月以降に打ち上げへ

2025.01.29 10:04

UchuBizスタッフ

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 手のひらサイズの小型の月面探査車「YAOKI」を開発するダイモン(東京都中央区)は1月28日、月着陸船を手がける米Intuitive Machines(以下「IM」)の施設で実施した、YAOKIの最終統合に成功したことを発表した。

IM社のエンジニアとダイモン代表取締役の中島紳一郎氏による、Nova-Cへの最終統合の様子

 IMの月着陸船「Nova-C」は、米SpaceXのFalcon 9ロケットで2月下旬以降に打ち上げられる予定。。YAOKIはこの月着陸船に搭載され、月の南極点「シャクルトン・クレーター」付近への着陸を目指す。

 YAOKIの「Project YAOKI 1(PY-1)」ミッションでは、着陸後にYAOKIが月面の詳細な接写画像を撮影し、それらを地球に送信する。このデータを、将来の月探査ミッションの重要な基盤にしていきたいとしている。

 また、プロジェクトに参画する技術パートナーの各種要素技術の実証も含まれている。たとえば、YAOKIのタイヤ部分に使用されている一部のねじは、桂川精螺製作所にて大田区の小学生が製作したという。

タイヤ部分に使用されている一部のねじは小学生が製作した

 今回のプロジェクトのパートナーは、UCHIDA、緑舞、桂川精螺製作所、国光施設工業、中央エンジニアリング、東京海上日動火災保険、パンチ工業、ピクシーズ、4th.ai(スマートインプリメント)、三菱ケミカル、ユニスト・ホールディングス。

サーマルブランケットにはパートナー企業のロゴを印字

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ダイモンプレスリリース(PR TIMES)

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