ニュース

ウクライナ慈善団体、ロシア侵攻対抗にICEYEのSAR衛星サービスを購入

2022.08.24 10:49

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 ウクライナを拠点とする慈善団体のSerhiy Prytula Charity FoundationはフィンランドのICEYEと契約し、ウクライナ政府の防衛力を高めようとしている。

 Serhiy Prytula Charity Foundationはロシアがクリミアを合併した2014年に設立された。同団体はウクライナ軍の支援や人道支援に取り組んでいる。

 ICEYEは、合成開口レーダー(SAR)衛星を運営している。同団体を率いるSerhiy Prytula氏は「ICEYEは、今日世界で最も発達したレーダー衛星画像技術を所有している」と述べている。

 SAR衛星は夜間の暗闇であっても、雲の下の画像を収集することができる。ICEYEは21機のSAR衛星を打ち上げており、今後はウクライナ関連の業務に従事する。取引の金銭的な条件は明かされていない。

 ロシアによるウクライナの侵攻を監視するのに役立っている民間衛星サービスとしては、Maxar Technologies、Planet、BlackSky Technology、Capella Spaceなどがある。

Related Articles