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中国人宇宙飛行士、宇宙ステーション「天宮」にデブリ保護装置を取り付け
2025.01.24 12:30
中国の宇宙飛行士が1月20日、宇宙ステーション「天宮」(Tiangong)を宇宙ゴミ(スペースデブリ)から保護する装置を船外活動(EVA)で取り付けた。
天宮は2022年末に完成した3モジュール構成の宇宙ステーションで、国際宇宙ステーション(ISS)の約20%の重量を持つ。中国は今後少なくとも10年間は天宮を有人で運用し、宇宙ステーションの拡張も検討している。
「EVAの主な目的は、モジュール外に保護装置を取り付け、外部のケーブルをデブリから守ることにある。軌道上でのデブリの衝突リスクがますます深刻化しているため、適切な材料を慎重に選び、専用に設計した」と中国航天科技集団(CASC)のエンジニアが中国国営中央テレビ(CCTV)で述べている。中国人宇宙飛行士によるEVAは、2024年12月に世界最長を記録している。
今回のEVAは、実験モジュールの一つである「問天」(Wentian)を強化することを目的としていた。「天舟19号」で打ち上げられ、2024年10月から天宮に滞在している宇宙飛行士は、数カ月後に「神舟20号」のクルーと交代し、地球に帰還する予定だ。