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米次期運輸長官、スペースXへの打ち上げライセンス違反の罰金を再検討
2025.01.21 16:00
Trump政権で運輸省(DOT)長官に指名されたSean Duffy(ショーン・ダフィ)氏は、米連邦航空局(FAA)がSpace Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)に科した打ち上げライセンス違反の罰金を再検討すると述べた。米連邦議会上院の商業委員会で米国時間1月15日に開かれた承認公聴会で発言した。
FAAは、SpaceXが2024年に実施した2件のミッションの打ち上げライセンス違反に対し、63万3009ドル(約9828万円)の罰金を2024年9月に科した。これは、発射2時間前に行うべき通信を計画通りに実施しなかったことや未承認の推進剤タンクファームを使用したことが含まれる。
商業委員会で委員長を務める上院議員のTed Cruz氏(テッド・クルーズ、共和党、テキサス州)は「このような罰金は腐敗的であり、商業宇宙産業を促進すると定めた米国の法律に反する」と述べた。これに対しDuffy氏は「決定を再検討し、ロケット打ち上げやFAAで何が起きているかを追跡すると約束する」と語っている。
打ち上げライセンス業務は、FAA内の「商業宇宙輸送室(AST)」という小さな部門が担当している。海外メディアのSpaceNewsによれば、Trump政権がASTをFAAから独立させ、運輸長官の下に直接置く計画があるのではという憶測が浮上しているという。