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欧州、大型ロケット「アリアン6」を2月にも打ち上げへ–初飛行の異常を修正
2025.01.20 14:28
欧州宇宙機関(ESA)は現地時間1月9日、新型ロケット「Ariane 6」(アリアン6)の2回目の打ち上げを2月に実施すると発表した。ESAは同日記者会見を開催。海外メディアのSpace.comが報じた。
Arian 6は2段式の使い捨てロケットで全長は60mを超える。固体ロケットブースター(SRB)の数により「A62/A64」の2バージョンが存在し、それぞれ地球低軌道(LEO)に約10トン、22トンの投入が可能だ。2024年7月の初打ち上げでは、8機のキューブサットを軌道に投入した。
「初飛行を詳細に分析した結果、いくつかの異常が存在し修正が必要だと判明した。それが原因で、2回目の打ち上げが2月まで遅れた」と、ESAで宇宙輸送部門を担当するToni Tolker-Nielsen氏は述べている。
今回の打ち上げでは、Ariane 6はフランス軍の偵察衛星「CSO-3」を軌道に投入する。Tolker-Nielsen氏によれば、Ariane 6は2025年に5回の打ち上げが計画されており、そのうちの4回はA62、5回目はA64が使用される。
関連情報
ESA記者会見
ESA Sparce Transport公式X(旧Twitter)アカウント投稿
Space.com