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日本のBULL、欧州「Vega-C」ロケットに宇宙デブリ化防ぐ装置「HORN」提供へ–AvioとMoU締結

2025.01.17 07:31

UchuBizスタッフ

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 宇宙デブリ対策に取り組む日本のスタートアップであるBULL(栃木県宇都宮市)は1月16日、イタリアのロケット製造大手であるAvioとMoU(基本的合意)を締結したことを発表した。

AVIO社 CCOのMarino Fragnito氏(中央左)、BULL 代表取締役の宇藤恭士氏(中央右)

 Avioが製造して運用する「Vega-C」ロケットのパーツのうちVESPAダブルローンチ構造に対して、BULLが開発する宇宙デブリ化防止(以下、PMD :Post Mission Disposal)装置「HORN」を搭載。ロケット運用終了後に分離された構造体の再突入を促進することを目的とした、実現可能性を共同検討するとしている。

 AvioはESA(欧州宇宙機関)の「ゼロデブリ憲章」に署名しており、Vega-Cロケットのすべての部品を、打ち上げ後に計画的に軌道から除去することを目指しているという。これにはAVUM上段ステージが含まれており、衛星を展開した後に再突入燃焼することで、軌道をクリーンな状態に保つとしている。今回の両者の連携により、Vega-Cロケットの軌道環境に対する取り組みをさらに強化したい考えだ。

関連情報
BULLプレスリリース

 

 

 

 

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