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外科手術ロボット、2024年にISS搭載–遠隔地からの操作にも対応
2022.08.23 17:13
国際宇宙ステーション(ISS)に外科手術用の小型ロボット「MIRA(Miniaturized in vivo Robotic Assistant)」が2024年にも搭載されることが、ネブラスカ大学から発表された。
MIRAはスタートアップ企業であるVirtual Incisionが開発したロボットだ。伸ばした輪ゴムを切ったり、金属の輪をワイヤーで押したりと、手術を模した自律的な実験をおこない、微小重力下でのロボットの動作の微調整を行うことを目的としている。
これまでのテストでは、外科医がこの装置を使って結腸を切除することに成功している。米航空宇宙局(NASA)の元宇宙飛行士が遠隔地から模擬手術を行うなどの応用もおこなわれている。
今後1年間でネブラスカ大学リンカーン校教授のShane Farritor氏と彼のチームは、MIRAのソフトウェアを作成し、ロボットをISSへと向かう実験コンテナに収まるように設計する。MIRAが宇宙で意図した通りに動作し、打ち上げに耐えられることを確認するテストを行う予定だ。