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スペースX、「ファルコン9」で131機の衛星を打ち上げ–過去2番目の記録

2025.01.15 14:33

塚本直樹

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 米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間1月14日、「Falcon 9」ロケットで相乗り(ライドシェア)ミッション「Transporter 12」として131機の貨物(ペイロード)を地球低軌道に向けて打ち上げた。

 Transporter 12は、米フロリダ州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられた。衛星の予定軌道への展開は成功し、ロケットの1段(下段、ブースター)は打ち上げから約7分半後に、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地に着陸した。

 今回打ち上げられた131機のペイロードのうち37機は、サンフランシスコを拠点とするPlanet Labsのものだった。同社は地球観測衛星のコンステレーション(衛星群)を運用しており、今回の37機のうち36機が「SuperDove」というキューブサットで、残りの1機はより解像度の高い「Pelican-2」だった。

 「我々はNVIDIAと提携し、Pelican-2にNVIDIAのJetsonプラットフォームを搭載。これにより、軌道上コンピューティングを可能にし、データ取得から顧客への提供までの時間を大幅に短縮することを目指している」とPlanet Labsは述べている。

 SpaceXはこれまでに13回のライドシェアを打ち上げており、そのうちの11回がTransporterで、他の2回が、中傾斜軌道に衛星を投入するためのライドシェア「Bandwagon」だった。130を超える顧客が約1100機のペイロードを軌道に打ち上げている。

 海外メディアのSpace.comによると、今回の131機は、1回で打ち上げられたペイロードの最多記録ではないという。最多記録は2021年1月の「Transporter 1」での143個。

米東部時間午後2時9分に打ち上げられたFalcon 9(出典:SpaceX)
米東部時間午後2時9分に打ち上げられたFalcon 9(出典:SpaceX)

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Transporter 12説明
Space.com

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