ニュース
スペースX、「スターシップ」を1月14日にも打ち上げ–空中キャッチに再挑戦
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間1月8日、次世代ロケット「Starship」(スターシップ)を早ければ1月13日に打ち上げると発表した。打ち上げ時間は米中部時間1月13日午後4時(日本時間1月14日午前7時)を予定している。
Starshipは、宇宙船であり、衛星を軌道に乗せるロケットでもある第2段(上段)のStarshipと、第1段エンジン(ブースター)である「Super Heavy」で構成される、全長121mになる巨大ロケット。
2024年11月に統合飛行試験(Integrated Flight Test:IFT)の6回目(IFT-6)となる「Flight 6」として打ち上げられ、上段の宇宙でのメインエンジンの再点火に成功。一方で、Super Heavyの発射台アームでの空中キャッチは実施されなかった。海外メディアのSpace.comによると、発射台との通信で障害が発生したことが原因という。
7回目の「Flight 7」は、これまでと同じく南テキサスの施設「Starbase」から打ち上げられる。上段がアップグレードされているFlight 7でも、発射台アームでの空中キャッチが試みられる予定だ。上段はインド洋に着水する。
Flight 7では、貨物(ペイロード)の展開も予定される。衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)の次世代衛星「V3 Starlink」と同じ大きさや重さの模擬衛星(Starlinkシミュレーター)が10個、展開される予定だ。SpaceXは、V3 Starlinkの展開にもStarshipを活用する考えだ。
今回の打ち上げで使用されるSuper Heavyは、2024年10月の「Flight 5」で打ち上げられたハードウェアが再使用される。これには、Flight 5で使用された「Raptor」(ラプター)エンジンが含まれる。