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中国のメガコンステレーション「千帆」衛星メーカー、214億円を調達

2024.12.31 14:00

塚本直樹

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 中国メガコンステレーション千帆(Qianfan)」衛星を製造する上海格思航天科技有限公司(Shanghai Gesi Aerospace Technology、Genesat)は現地時間12月30日、シリーズA+ラウンドで10億元(約214億円)を超える資金を調達したと発表した。

 千帆は1万4000機の衛星を地球低軌道(LEO)に打ち上げることで、衛星インターネットサービスの提供を予定している。2024年10月には、「長征6号A」ロケットで18機の第2弾の衛星が打ち上げられた。千帆は「千帆星座(Thousand Sails Constellation)」とも呼ばれ、以前「G60星鏈(G60 Starlink)」と言われていた衛星インターネットと同じものとみられている。

 海外メディアのSpaceNewsによると、今回のラウンドには、中国国家製造業転型・高度化基金、中国開発銀行の科学技術イノベーション部門、国盛資本、SIMICキャピタル、上海自由貿易区基金などが参加している。資金の用途は説明されていない。

 Genesatは2024年2月、シリーズAラウンドで67億元(約1436億円)を調達した。千帆向けの初のフラットパネル型の衛星は、2023年12月に生産ラインから出荷された。次の衛星群は近く海南島の新しい商用宇宙港から「長征8号」ロケットで打ち上げられる予定だ。

2024年10月15日に長征6号Aロケットで打ち上げられる千帆衛星の第2弾(出典:Ourspace)
2024年10月15日に長征6号Aロケットで打ち上げられる千帆衛星の第2弾(出典:Ourspace)

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