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インド、軌道上で衛星の自律ドッキング技術を実証へ–20kmから距離を縮めて合体

2024.12.30 16:22

塚本直樹

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 インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間12月30日、宇宙ドッキング実験ミッション「SpaDex」として2機の小型衛星を打ち上げる。

 SpaDex(Space Docking experiment)では「ターゲット」と「チェイサー」という2機の衛星を「PSLV」ロケットで打ち上げる。そして、軌道上で自律ドッキング技術を実験。衛星には24個の実験を担当する2次ペイロードモジュールが含まれており、小型ロボットアームではドッキング後のペイロード操作実験を実施し、電力伝達の実験も行う。

 「この技術はインドの月探索や月面サンプルリターン、さらには宇宙ステーション『Bharatiya Antariksh Station(BAS)』の建設と運用などの宇宙開発計画に不可欠だ」と、ISROはミッション概要で述べている。

 SpaDexのドッキング試験は2025年初頭に予定されており、ターゲットとチェイサーが最大20kmから距離を縮めて地上約470kmの低軌道で合体する。24個のペイロードによる実験も2年間実施される予定。

 SpaDexの打ち上げはインド時間12月30日午後10時(日本時間12月31日午前1時30分)を予定している。

SpaDexとして打ち上げられる2機の衛星。左がチェイサー、右がターゲット(出典:ISRO)
SpaDexとして打ち上げられる2機の衛星。左がチェイサー、右がターゲット(出典:ISRO)
SpaDexの打ち上げは日本時間12月31日午前1時からライブ配信される予定(出典:ISRO / YouTube)

関連情報
SpaDexミッション概要
Space.com

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