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スペースX、強風で「RRT-1」ロケット打ち上げを中止–次世代GPS衛星を搭載か

2024.12.16 12:44

塚本直樹

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 米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間12月13日、予定していた「RRT-1」ミッションを、強風を理由として中止した。

 RRT-1はフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットにて打ち上げられる予定だった。SpaceXは今後について、「チームは次回の打ち上げ機会に向けて作業を進めており、新たな打ち上げ予定日は決まり次第告知する」と述べている。

 海外メディアのSpace.comは、RRTについて「先進的なGPS衛星、具体的には第3世代の『GPS 3-10』が打ち上げられる可能性がある」と指摘している。SpaceXは米軍向けに3機の次世代GPS衛星の打ち上げ契約を結んでおり、2023年1月にすでに1機を打ち上げている。

 RRT-1が予定どおりに実施されれば、Falcon 9の第1段は打ち上げから約8.5分後に地球に戻り、大西洋上のドローン船「A Shortfall of Gravitas」に着陸する。

(出典:SpaceX)

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