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中国、ネット通信網「国網」で初の衛星を長征5号Bロケットで打ち上げ準備か
2024.12.13 08:30
中国が、衛星インターネット通信網「国網(Guowang)」の最初の衛星を打ち上げるために「長征5号B」(Long March 5B:LM-5B、Chang Zheng 5B:CZ-5B)ロケットを準備していることが中国SNSサイトの微博(Weibo)で報告されている。海外メディアのSpaceNewsが報じた。
国網は1万3000機の衛星を地球低軌道(LEO)に打ち上げることで、高速化つ低遅延なインターネット接続を提供する計画だ。中国はそのほかにも、1万4000機の衛星からなる「千帆(Qianfan)」という衛星コンステレーションの構築を予定している。千帆は「千帆星座(Thousand Sails Constellation)」とも呼ばれ、以前「G60星鏈(G60 Starlink)」と言われていた衛星インターネットと同じものとみられている。
12月10日に微博に投稿された画像では、中国海南島の文昌衛星発射場の発射台に設置された長征5号Bロケットが確認できる。文昌上空では12月16日まで空域制限が実施されることから、同ロケットの打ち上げが迫っていると考えられる。
情報によれば、今回打ち上げられるペイロードは国網を運営する中国衛星網絡集団(China Satellite Network Group:China SatNet)のものだという。今回のミッションでは、第1段エンジン(下段)として長征5号B、第2段エンジン(上段)として「遠征2号」(YuanZheng 2:YZ-2)を組み合わせることで、複数の衛星を軌道に投入するとみられている。
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SpaceNews