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スマホ直接通信衛星のASTスペースモバイル、ボーダフォンと10年の契約を締結
米AST SpaceMobile(ASTスペースモバイル)は米国時間12月9日、英Vodafone(ボーダフォン)と10年間の商用契約を締結したと発表した。
AST SpaceMobileは地球低軌道(LEO)に巨大アンテナを搭載した衛星を打ち上げることで、スマートフォンとの高速通信の提供を計画している。10月に初となる5機の商業衛星「Block 1 BlueBird」の展開が完了。日本では楽天モバイルが2026年の採用を予定している。
今回の契約で、Vodafoneのユーザーは英国内と海外のパートナー市場で宇宙ベースのセルラーブロードバンド接続を利用できるようになる。Vodafoneは、AST SpaceMobileのBlock 1のゲートウェイを発注している。
従来の携帯電話圏外のユーザーは、普段使っているスマートフォンを地球低軌道を周回するBlock 1に直接接続する。衛星はデータをゲートウェイにルーティングする。ゲートウェイは、Vodafoneの既存のネットワーク網に接続され、データをユーザーのデバイスに転送したり、サードパーティ製アプリやインターネットにアクセスしたりする
AST SpaceMobileは2025年からBlock 1の10倍となる120Mbpsのピークデータ速度をサポートする新世代機「Block 2」を導入する予定だ。音声やフルデータ、ビデオアプリケーションに対応することになる。