水が豊富な準惑星「ケレス」が有機物に富む可能性--内部に多量に貯蔵

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水がある準惑星「ケレス」、有機物に富む可能性–内部に多量に貯蔵か

2024.12.10 07:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の運用を終了した探査機「Dawn」(ドーン)のデータから準惑星「Ceres」(ケレス)の内部に有機物が多量に含まれている可能性が示唆されている。

 Ceresは火星と木星の間にある小惑星帯に位置する、幅930kmを超える準惑星だ。Dawnは2007年に打ち上げられ、小惑星「Vesta」(ベスタ)とCeresの接近探査をそれぞれ2011年と2015年に実施した。

 スペインのアンダルシア天体物理学研究所の研究者らはDawnのデータを使い、Ceresで有機物が豊富に存在する11カ所を特定した。研究チームは同天体の内部に有機物が貯蔵されていることを指摘している。

 「Ceresのように遠く離れた、一見不活性な場所に有機物の貯蔵庫があるという考えは、太陽系の他の天体も同様の条件が存在する可能性を示唆している」と、チームリーダーのJuan Luis Rizos(フアン・ルイス・リソス)氏は述べている。

 Ceresは地球に次いで、水が豊富な天体として考えられている。DawnはCeresの「Ernutet」クレーター付近で有機化合物を検出した。「間違いなく、近い将来に新たな探査機がCeresを訪問することになるだろう」(Rizos)

Dawnが送信したデータは、有機物が発見されたErnutet周辺の領域を示している(「a」から「f」のラベル)。有機物の吸収帯の強度を色で表し、暖かい色ほど濃度が高いことを示している(出典:NASA / JPL-Caltech / UCLA / ASI / INAF / MPS / DLR / IDA)
Dawnが送信したデータは、有機物が発見されたErnutet周辺の領域を示している(「a」から「f」のラベル)。有機物の吸収帯の強度を色で表し、暖かい色ほど濃度が高いことを示している(出典:NASA / JPL-Caltech / UCLA / ASI / INAF / MPS / DLR / IDA)

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Phys.org
Space.com

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