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インターステラ、帯広市に支社開設–「ZERO」初号機の製造や試験が本格化
2024.10.04 08:00
インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は10月3日、帯広支社を開設したことを発表した。支社としては東京、福島に続く3カ所目、大樹町の本社、研究開発拠点である室蘭技術研究所(室蘭大学内)を含めると拠点としては5カ所目になる。
小型衛星打ち上げロケット「ZERO」の初号機打ち上げに向けて各コンポーネントの製造や試験が本格化しており、拠点拡大を通じて生産体制と人材採用の強化を図るとしている。
帯広支社は、本社工場の生産機能を補完するとともに、手狭になっている本社オフィスを拡張することが目的。帯広支社の建物は、旧物流倉庫を借り受け、1月から改装工事を進めてきた。改装工事の設計と施工は、インターステラのパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に参画している萩原建設工業(北海道帯広市)が担当した。
帯広支社の1階は、エンジンとエンジンを支える支持構造部、機体の胴体構造部などを組み立てたり保管したりする製造拠点になる。ターボポンプやバルブなどを組み立てるクリーンルームも備えている。支社で製造されたコンポーネントは本社工場に運び、各種試験や最終組み立てを行う。
2階に最大収容人数50人規模のオフィス機能を設けた。10月からエンジン設計や試験を担当する推進グループと、エンジン用ターボポンプグループのメンバーら約20人が勤務している。
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インターステラプレスリリース