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エアバス、欧州の火星探査車でサンプル採取を試験–月面探査にも活用
2024.09.24 08:30
Airbus(エアバス)はロンドン近郊の採石場で欧州宇宙機関(ESA)が活用する予定の火星探査車(ローバー)「Sample Fetch Rover」(サンプルフェッチローバー)と「ExoMars」によるサンプル採取のテストを実施した。海外メディアのSpace.comが報じた。
2018年から開発が進められているSample Fetch Roverは2026年に打ち上げられ、米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」(パーサヴァイアランス)が収集したサンプルを回収する予定だった。しかしこの計画は破棄され、現在は月面探査ミッションでの使用も検討されている。ExoMarsは2028年からの火星探査ミッションが予定されている。
今回のテストでは、2台のローバーが新型のロボットアームを使い、自律的にサンプルを採取する試みが行われた。2028年にExoMarsが火星に到達した際に、より素早く広範囲を探索するためのナビゲーションシステムの改善も予定されている。
「基礎となるのは、自律的に数百メートルを移動し、物体の位置を特定して拾い上げる能力だ。これらは全て、火星だけでなく月面での探査活動にも役立つものとなるだろう」と、AirBusでローバープログラムのマネージャーを務めるChris Draper氏は語っている。
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Space.com