ニュース
ISS宇宙飛行士輸送「クルー9」、9月25日に延期–今回は2人、2月に4人で帰還
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)による宇宙飛行士輸送ミッション「Crew-9」が米国時間9月25日以降に延期されると米航空宇宙局(NASA)が12日に明かした。
Crew-9は2人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送するミッション。通常は4人体制だが、米Boeing(ボーイング)の「Starliner」(スターライナー)宇宙船でISSに輸送された2人の宇宙飛行士を地球に帰還させるため、2人体制で打ち上げられる。
Crew-9は以前、9月24日が予定されていた。ミッションが延期された理由について、NASAは「打ち上げ前の準備を完了し、各作業間の時間を確保するため」と説明している。25日に打ち上げができなかった場合、26~28日の予備日が用意されている。
Crew-9でISSに向かう宇宙飛行士は、NASAに所属するNick Hague氏と、ロシアRoscosmosに所属するAleksandr Gorbunov氏。2人はISSで数カ月を過ごした後、StarlinerでISSに搭乗したButch Wilmore氏とSuni Williams氏とともに2025年2月に地球に帰還する。
Crewミッションは、ISSへの宇宙飛行士の送迎をNASAが民間企業に有償で委託する「商業乗員輸送プログラム(Commercial Crew Program:CCP)」の一環。SpaceXのロケット「Falcon 9」で宇宙船「Crew Dragon」で宇宙飛行士をISSに輸送する。Crew Dragonは4人乗りであり、通常のCrewミッションは4人をISSに送迎する。
今回のCrew-9は、StarlinerでISSに運ばれた2人を地球に帰還させるため、Hague氏とGorbunov氏の2人が搭乗する。Crew-9には2人のほかにZena Cardman氏とStephanie Wilson氏が予定されていた。