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パナソニック、宇宙に打ち上げた「車載カメラ」で地球を撮影–なぜ?

2024.09.03 11:09

小口貴宏(編集部)

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 パナソニックは、自動車向け車載カメラで撮影した地球の画像を公開した。

日本上空:四国~関西~東海地方

 車載カメラは、パナソニック オートモーティブシステムズ製で、3Uサイズ(10 cm x 10 cm x 30 cm)の超小型人工衛星「CURITIS」に搭載された。同衛星はパナソニックと九州工業大学が共同開発したもので、国際宇宙ステーション(ISS)から軌道に投入された。

 今回、CURITISに搭載された車載カメラは、宇宙空間で静止画と動画を撮影し、ISSから放出された20秒後のISSの撮影にも成功した。

左:太陽と地球、右:アメリカ東海岸(ワシントンD.C.周辺)
ISS

 なぜ車載カメラを宇宙に打ち上げて、地球を撮影したのか。それはCURITISが、パナソニックグループで製造販売している部品やコンポーネントの宇宙空間における技術実証を目的とした衛星だからだ。

 車載カメラは軽量でありながら、広範囲な温度条件での使用や、防塵、防滴、振動・衝撃への高い信頼性を持つなど、厳しい条件下での視認性が求められる。今回の実証実験では、地上での熱真空試験、振動試験、放射線照射試験に合格した後に実施したという。

 今回の成功によって、パナソニックは、車載カメラを宇宙用途として転用できる可能性を検証していくという。

 

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