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太陽活動で精度「想定を超えて低下」–「みちびき」サブメーター級測位補強サービス、内閣府が注意喚起

2024.08.21 07:29

小口貴宏(編集部)

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 内閣府は8月20日、日本の準天頂衛星システム「みちびき」を利用したサブメーター級測位補強サービスの精度が悪化していると注意喚起した。2022年以降の太陽活動の活発化で電離層に乱れが生じ、サービスの精度が想定を超えて低下しているという。

 サブメーター級測位補強サービスは、通常は1m以下の高精度で位置情報を提供する。しかし、太陽活動が電離圏に与える影響で精度が低下している。太陽活動が極大期を迎える2025年に精度の低下がピークに達する見通しで、その後も数年間、影響が続く恐れがある。

サブメータ級測位補強サービスとは

 サブメータ級測位補強サービスとは、みちびきの衛星が送信する電離層遅延、軌道、クロックなどの誤差を軽減する補強信号によって、1m未満という高精度の位置情報を提供する仕組みだ。一般的に衛星測位システム(GPS)の単独利用では誤差が10m程度生じるが、同サービスを利用することで誤差を大幅に軽減できる。

 なお、補強情報を送信するみちびきだけではなく、補強対象となる測位衛星(GPSまたはみちびき)が見えている必要がある。このため、見える測位衛星の数がビルの谷間などで少なくなった場合には、規定の精度が出ない場合がある。

内閣府

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