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ロケットラボ製造の火星探査機、射場に到着–大型ロケット「ニューグレン」で打ち上げ
2024.08.21 08:00
Rocket Labが製造した2機の小型衛星「ESCAPADE」が火星への打ち上げに向けフロリダに到着した。
ESCAPADE(ESCape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)は米航空宇宙局(NASA)の火星探査ミッションとして、火星を周回する軌道に2機の探査機を投入し、火星の磁気圏などを観測することで火星の磁気圏と太陽風の相互作用を調査する。米Blue Originの大型ロケット「New Glenn」の初ミッションとして、今秋に打ち上げられる予定だ。
2機の探査機、BlueとGoldの重さはそれぞれ524kg。搭載される観測機器の重さは約8kg。推進剤が質量の70%を占めるという。
New GlennはESCAPADEを火星に直接送るのではなく、地球を周回する軌道に送り、そこから探査機はスラスターを使用して火星に向かう。ESCAPADEは打ち上げから約11カ月後に火星に到着し、火星軌道投入(MOI)噴射を実施する。
ESCAPADEは、電子ボックスからスタートラッカー、太陽電池パネルまでRocket Labの部品を使用しているが、メインエンジンは欧州のAriane Group製だ。海外メディアのSpaceNewsによると、Rocket Labで主任システムエンジニアを務めるChristophe Mandy氏は「Rocket Labには独自のエンジンがあるが、私たちは何よりもミッションの成功に関心がある」と語っている。
NASAは、スタートアップ企業の育成や大企業の競争力強化を目的に科学技術衛星の打ち上げを民間企業に委託する「VADR(Venture-class Acquisition of Dedicated and Rideshare)」契約を進めているが、ESCAPADEの打ち上げでもVADR契約を活用。Blue Originに2000万ドル(約31億円)を与えている。
関連情報
Rocket Labプレスリリース
NASA打ち上げサービスプログラム(LSP)公式X(旧Twitter)アカウントツイート
ESCAPADEミッション(NASA)
SpaceNews
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