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スペースX、地球の北極と南極を宇宙から探査するミッションを年後半にも–史上初
2024.08.14 08:00
Space Exploration Technologies(SpaceX)は米国時間8月12日、地球の極地上空を飛行する初の有人宇宙飛行ミッション「Fram2」を早ければ2024年後半に実施すると発表した。
4人の宇宙飛行士が参加するFram2は、宇宙から地球の極地を探査する史上初のミッションとなる。その名前は、1893~1912年に北極と南極を航海したノルウェーの船「Fram」にちなんでいる。
Fram2は、マルタ出身の起業家で冒険家というChun Wang氏が指揮し、ノルウェー出身のJannicke Mikkelsen氏が機体のコマンダー(船長)を務め、オーストラリア出身のEric Philips氏がパイロット(操縦士)、ドイツ出身のRabea Rogge氏がミッションスペシャリストとして参加する。全員が初めての宇宙飛行。
Fram2は2024年後半にも、米フロリダ州のSpace Coastから「Falcon 9」ロケットと「Crew Dragon」宇宙船で打ち上げられる。3〜5日間のミッションの最中、乗組員は高度425〜450kmから地球の極地を観測する。
オーロラの撮影中に初めて観測されたが、通常のオーロラとは色や持続時間、観測できる場所などが異なるという「STEVE」と呼ばれる大気の発光現象も調査する予定。宇宙飛行が人体にどのような影響を耐えるかの研究も行う予定だ。