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衛星データで農業を支援するサグリ、10億円を調達–キリンや島津製作所などが出資
2024.08.08 13:00
衛星データで農業を支援するサグリ(兵庫県丹波市)は8月8日、シリーズAラウンドとして第三者割当増資で10億円を調達したことを発表した。調達した資金は、脱炭素事業などのプロダクトに加えて、人材採用を加速させてプロダクトエンジニアや研究開発組織の強化、グローバル組織体制の構築などに活用する。
増資を引き受けたのは、千葉道場やグローバル・ブレインが運営する複数のファンド、スパークル、SMBCベンチャーキャピタル、静岡キャピタル、あおぞら企業投資、BIG Impact、池田泉州キャピタル、北海道ベンチャーキャピタル、レオス・キャピタルパートナーズ、グロービスなどがそれぞれ運営するファンド。
メルカリ創業者の石塚亮氏、SmartHR創業者の宮田昇始氏も引き受けた。キヤノンマーケティングジャパンやキリンホールディングス、島津製作所、ヤマト運輸といった事業会社もファンドを通じて出資した。
サグリは「アクタバ」「デタバ」「ニナタバ」「Sagri」といったサービスを提供している。
アクタバは、衛星から撮影した画像データから農地を一筆(区画)ごとに抽出し、AI(人工知能)による画像分析で農地の耕作放棄地率を算定。荒れ具合によって区画の色を変えて表示することで、どこに遊休農地があるかが予測でき、調査効率を高められるという。
デタバは、衛星データで作付調査を効率化できるという。ニナタバは、農地の所有者と農作物の作り手をマッチングするサービス。Sagriは、作物の育成状況や土壌の状況を衛星データでAI(じんこうちのう)で解析できるサービス。