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月周回有人拠点「Gateway」、構築過程を示したコンセプト動画が公開
2022.08.10 13:44
米航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターは、月の周回軌道に建設予定の有人拠点「Gateway」の構築過程を示したコンセプト動画を公開した。
Gatewayは有人による月面探査や将来的な火星探査の中継基地としての利用も検討されている。現在NASAが進めている月探査計画「Artemis」でも、Gatewayは利用される予定だ。
Gatewayの構築は、Maxar Technologiesが提供する動力・推進装置と、Northrop Grummanが提供する住居・物流拠点がドッキングすることから始まる。その後に欧州宇宙機関(ESA)が提供する居住モジュール「I-Hab」が設置され、最初の宇宙飛行士が搭乗する。また、カナダのMDAが製造するロボットアーム「Canadarm3」も利用される。
Gatewayでは常に宇宙飛行士が滞在してきた国際宇宙ステーション(ISS)とは異なり、必要に応じてクルーが滞在することになる。Artemisの無人月周回飛行ミッション「Artemis I」は8月29日以降に、そして有人月探査ミッション「Artemis II」は2024年、有人月着陸ミッション「Artemis III」は2025年以降が予定されている。