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スペースXの「ファルコン9」、発射後に第2段が故障–スターリンク衛星を予定軌道に投入できず

2024.07.12 16:51

小口貴宏(編集部)

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は、現地時間7月11日夜に実施した「Falcon 9」ロケットの打ち上げで、第2段エンジンの燃焼が完了しなかったと発表した。ライブ映像ではエンジンの周囲に大量の「氷」のようなものが写っていた。

エンジンに付着した「氷」のようなもの(ライブ配信より)

 ペイロードとして搭載していたStarlink衛星は予定より低い軌道に投入された。このため、現在は衛星のイオンスラスタで軌道高度を引き上げを試みているという。

 Falcon 9ロケットは高い信頼性で知られている。発射後の打ち上げ失敗は、国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッション中に空中爆発した2015年6月の事故が最後だ。同ロケットは世界の宇宙開発の「足」と言える存在で、ISSへの宇宙飛行士への輸送、最近では宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関の地球観測衛星「EarthCARE」の打ち上げにも使用された。

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