ニュース
シンスペクティブ、小型SAR衛星で25cmの物体識別に成功
2024.07.09 17:45
小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するSynspective(東京都江東区)は7月9日、小型SAR衛星「StriX」シリーズで日本最高分解能という25cmの画像取得に成功したことを発表した。新しい撮影モード「ステアリング・スポットライト」のテスト観測で成功した。
新しい撮影モードのステアリング・スポットライトは、地表の特定箇所に照射し続け、高解像度の画像を獲得する。従来の「スライディング・スポットライト」と比較して、観測域をより狭めて照射するため、アジマス(衛星が進む)方向でより高解像度の画像を得られるという。
StriXでは、「ストリップマップ」とスライディング・スポットライトの2つの撮影モードを用意している。ストリップマップでは、アンテナビームの中心は、衛星と連動して移動する。地表面は、電磁パルスで連続的に照らされ、衛星が進む方向に連続して撮像される。
スライディング・スポットライトでは、アンテナビームをストリップマップより遅く走査することで電磁パルスをより長い時間、地表の特定箇所に照射するという。