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茨城県の宇宙ビジネス支援、2022年度の採択事業者が決定
2022.08.09 15:40
茨城県は、2022年度に実施する宇宙ビジネス支援プロジェクトの採択事業者を発表した。人工衛星用の小型モーターを開発するスターエンジニアリングや、放射線によるDNA損傷の評価デバイスを開発するDinowなど、4つの県内企業が選ばれた。
宇宙ベンチャーの創出や県内誘致、県内企業の新規参入を目的に、茨城県は2020年から宇宙ビジネス支援に取り組んでいる。2022年度も「宇宙ビジネス支援事業」と「いばらき宇宙ビジネス事業化実証プロジェクト」について、4月からそれぞれ参加事業者を募集していた。
このうち「宇宙ビジネス支援事業」では下記3社が採択された。採択された事業者は、主に新製品開発や海外展示会への出展費用について、400万円を上限に茨城県からの補助金を受け取れる。
・株式会社菊池精機(日立市)
超小型人工衛星用構体の開発(オンデマンド製造技術の確立)」筑波大学の学生有志プロジェクトと連携し、構体を開発。ユーザーの需要に柔軟に対応できる構体製造技術を確立する。・スターエンジニアリング株式会社(日立市)
「超小型人工衛星リアクションホイール用国産小型モータの開発」県産業技術イノベーションセンターと連携し、現在は海外製が主流の小型モータの国産化を目指す。・株式会社たすく(つくばみらい市)
「JAXA・NASA品質を保証する超小型人工衛星用汎用筐体の開発」安価で汎用的な筐体を開発することで、新規ユーザーの参入障壁を下げることを目指す。
また、宇宙ビジネスの事業化をサポートする「いばらき宇宙ビジネス事業化実証プロジェクト」では下記1社が採択された。採択事業者は、1億5000万円を上限に、茨城県から茨城県から開発と実証にかかる費用の補助が受けられる。
・株式会社Dinow(水戸市)
「放射線によるDNAの損傷評価デバイスの宇宙利用に向けた開発および実証」宇宙空間における人体への放射線影響を、より詳細に評価可能なデバイスの開発および実証を実施する。
茨城県ではこれら企業支援を通じ、引き続き宇宙ビジネスの発展を推進していくとしている。