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月の裏側から宇宙の始まりを知る探査計画、中国が提案

2022.08.09 08:00

塚本直樹

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 月の裏側の探査機から宇宙の始まりを知るミッション「DSL(Discovering the Sky at the Longest Wavelengths)」が中国で提案されたと、South China Morning Postが報じている

 DSLでは、月を探査機の盾として利用する。そして地上の人類の活動によって放出される電波に影響されることなく微弱な信号を検知し、初期の宇宙の状態を解き明かそうとするミッションだ。

 計画では、月の周回軌道に10機の探査機が投入される。そして宇宙の始まりとされるビッグバンによって形成された水素原子が発する、微弱で長い超長波長の光を集める。また衛星群は9機の観測衛星と、1機の転送衛星で構成される。

 このような宇宙初期の低周波の信号は、地球では電離層の影響により受信が非常に困難だ。月の裏側に天体望遠鏡を設置するよりは、探査機を利用したDSLははるかにコストを抑えられるという。

 報道によれば、DSLの計画は今後数週間のうちに正式に認証される可能性があるという。

DSLのイメージ(出典:Chinese Academy of Sciences)
DSLのイメージ(出典:Chinese Academy of Sciences)

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