中国「嫦娥6号」、地球に帰還へ--月裏サンプルが月の周回軌道に

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中国「嫦娥6号」、地球に帰還へ–月裏サンプルが月の周回軌道に

2024.06.07 14:30

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 史上初の月の裏側からの試料回収(サンプルリターン)がミッションである、中国の「嫦娥6号」(Chang’e 6)が地球に帰還する用意を始めた。

 嫦娥6号は、月に着陸する着陸機(ランダー)と回収したサンプルを軌道に打ち上げる上昇機(アセンダー)、月の軌道を周回する周回機(オービター)、サンプルを地球に持ち帰る帰還機(リターナー)で構成される。

 6月2日にランダーとアセンダーが月の南極にあるエイトケン盆地のアポロクレーターに着陸後、サンプルを採取した。6月6日にアセンダーが月面を離れ、オービターとドッキングした。

 中国国家航天局(CNSA)によれば、アセンダーは6月4日に月周回軌道に到達。6日にオービターとドッキングし、サンプルのコンテナを移し替えた。中国の探査機が月周回軌道でドッキングに成功したのは「嫦娥5号」に続く2回目だ

 アセンダーを切り離したオービターは今後、地球周回軌道に移行するタイミングを待つ。現在のスケジュールでは、オービターから発射されたサンプルリターン容器が6月25日に地球に帰還する予定だ。

サンプルを格納したアセンダーとオービターのイメージ(出典:CNSA)
サンプルを格納したアセンダーとオービターのイメージ(出典:CNSA)

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CNSA発表
Space.com

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