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三菱電機、月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」向けリチウムイオン電池を受注

2024.05.09 13:52

小口貴宏(編集部)

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 三菱電機は5月9日、月周回有人拠点「ゲートウェイ」向けリチウムイオンバッテリーを宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注したと発表した。

左から月周回有人拠点「ゲートウェイ」の構想図、左はゲートウェイ補給機(出典:JAXA)

 ゲートウェイは、月を周回する有人の宇宙ステーションだ。米国が主導し、欧州や日本などが参加する有人月面探査計画「アルテミス」において建設が計画されている。日米両政府は共同宣言において、ゲートウェイ居住棟へのバッテリーなどを機器を日本が提供することで合意している。

 今回提供する宇宙用バッテリーは、ロケット打ち上げ時の強い振動や、ロケットを衛星から切り離す際に生じる衝撃を緩和するため、局所的な応力集中をやわらげるシェルフレーム構造を採用している。

 三菱電機はこれまで、新型宇宙ステーション補給機(HTX-V)において、宇宙におけるリチウムイオンバッテリーの有人安全要求を満たしてきた実績がある。アルテミス計画において同社は、居住・ロジスティクス拠点(HALO)や、国際居住棟(I-Hab)向けリチウムイオンバッテリーも受注している。

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