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カイロス打ち上げ失敗「政府にも学びあった」–内閣府担当者がその1つを明かす

2024.04.08 06:25

小口貴宏(編集部)

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 内閣府で宇宙開発戦略推進事務局 参事官を務める山口真吾氏は4月5日、日本の民間ロケット企業「将来宇宙輸送システム」の記者会見に登壇。3月13日に日本初の民間企業による衛星打ち上げに挑み、失敗したスペースワンの「カイロス」ロケットに言及し、「政府にもいろいろ学びがあった」と述べた。

宇宙開発戦略推進事務局 参事官を務める山口真吾氏

 山口氏は学びの1つとして「世論」を挙げた。「これまで巨大技術で失敗すると批判や足を引っ張ることが多かったが、先日のカイロスの場合は、もちろん批判の声もあったが、おおむね『次の挑戦に向けて頑張れ』というメッセージがSNSを含めて多かったと理解している。このように政府の支援、そして世論を含めて非常に良い環境に(将来輸送宇宙システムなどロケット企業の)皆さんはありますので、良いものを作っていただきたい」と締めくくった。

 カイロスロケットの打ち上げ失敗に対しては、経済産業大臣を務める齋藤健氏も「宇宙開発は数多くの失敗の上で成し遂げられた歴史がある。決して諦めることなく、今回の失敗を究明して次につなげてほしい」とのメッセージを寄せていた。

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