「スターシップ」4回目の飛行試験、5月初旬の可能性--「着陸地点に降下」に集中

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「スターシップ」4回目の飛行試験、5月初旬の可能性–「着陸地点に降下」に集中

2024.03.21 16:45

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)の次世代ロケット「Starship」の4回目の飛行試験が5月初旬にも実施される可能性に同社幹部が言及した。

 Starshipは宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットとなる第2段のStarshipと、第1段ロケット「Super Heavy」で構成、組み合わせることで全長121mにもなる巨大ロケット。

 3月に実施された3回目の飛行試験では、第2段を点火してから第1段を分離する「ホットステージング」や第2段の軌道投入、大気圏への再突入などが実施された。第1段と第2段は海上に落下した。

 SpaceXのプレジデントで最高執行責任者(COO)も務めるGwynne Shotwell氏は、3月18~21日に米ワシントンDCで開催された人工衛星に特化したカンファレンス「Satellite 2024」で「できれば6週間ほどで飛行テストに戻りたい」と発言。降下中に喪失したロケットの上下ステージについては「飛行データを分析している」と語った。

 Shotwell氏は4回目の飛行試験について、「次のフライトで衛星を打ち上げることはないだろう。再突入を成功させ、着陸地点に降下させることに集中する」と語っている。

(出典:SpaceX公式Xアカウント)
(出典:SpaceX公式Xアカウント)

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Space.com

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