LAND INSIGHTと南相馬市、衛星データとデジタルで農林水産業行政を効率化

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LAND INSIGHTと南相馬市、衛星データとデジタルで農林水産業行政を効率化へ

2024.03.19 12:30

UchuBizスタッフ

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 INCLUSIVE子会社のLAND INSIGHT(札幌市中央区)は3月18日、福島県南相馬市とスマート農林水産業行政の実現で連携協定を締結したことを発表した。

 2023年度にLAND INSIGHTは、それまで栽培していた作物とは違う作物を同じ農地で栽培する「転作」について、南相馬市の確認業務に衛星データを活用した実証に取り組んで、衛星データを利用した業務改革であるスペーストランスフォーメーション(SX)の経済合理性を示すことに成功したという。データベースを構築するなどの包括的なデジタルトランスフォーメーション(DX)で、効率化やコスト削減の可能性があることを確認できたとしている。

 LAND INSIGHTは自社の衛星データ解析技術とINCLUSIVEグループのDXの知見を組み合わせることで南相馬市の農業行政業務を効率化させていくと説明。取り組みで得られた知見を林業や水産業にも応用し、南相馬市の行政のSX/DXモデルの構築を目指す。データ活用人材の育成を通じて、行政と生産者の双方の業務効率化を促進して、ほかの自治体にも展開していくとしている。

 LAND INSIGHTは2022年4月に設立。地上の課題に対して宇宙からの視点を活用して得られる新しい洞察でソリューションを展開するという。光学衛星と合成開口レーダー(SAR)衛星のデータを活用する。

(左から)南相馬市 市長 門馬和夫氏、LAND INSIGHT 代表取締役社長 藤田誠氏
(左から)南相馬市 市長 門馬和夫氏、LAND INSIGHT 代表取締役社長 藤田誠氏

関連情報
LAND INSIGHTプレスリリース(PR TIMES)

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