NASA、「スターシップ」3回目の軌道飛行試験を祝福--推進剤移送実験に賞賛

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NASA、「スターシップ」3回目の軌道飛行試験を祝福–推進剤移送実験に賞賛

2024.03.18 16:45

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間3月14日、Space Exploration Technologies(SpaceX)による巨大ロケット「Starship」の3回目の軌道飛行試験の成功を祝福した。

 Starshipは、宇宙船や衛星を打ち上げるロケットとなる第2段のStarshipと、第1段ロケット「Super Heavy」で構成、全長は121mにもなる。

 3月14日に実施されたStarshipの軌道飛行試験では、Starshipの離昇とSuper Heavyの分離、大気圏に突入してから宇宙空間を飛行、その後大気圏に再突入し、機体は海上に落下した。NASAは有人月探査ミッション「Artemis III」でStarshipをベースにした有人着陸システム(Human Landing System:HLS)の使用を予定している

 NASAは今回の軌道飛行試験に関して、宇宙空間でのStarshipの推進剤移送実験に賞賛を送った。これは宇宙空間でStarshipのタンクの燃料を別のStarshipのタンクに移すことを想定したものだ。

 一方で今回の軌道飛行試験では、軌道上で予定されていた液体燃料ロケットエンジン「Raptor」の再点火は断念された。SpaceXはStarshipの迅速な軌道飛行試験を予定しており、今後数カ月での試験を見込んで、同ロケットを4台製造しているという。

3回目の軌道飛行試験で打ち上げられたStarship(出典:SpaceX)
3回目の軌道飛行試験で打ち上げられたStarship(出典:SpaceX)

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