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「Starship」3回目試験は成功、鮮明な飛行映像に驚きの声–大気圏再突入までライブ配信(更新)
2024.03.14 23:51
Space Exploration Technologies(SpaceX)は日本時間3月14日午後10時25分、「Starship」の3回目の打ち上げ試験を実施した。
ライブ配信によればStarshipは順調に打ち上がり、第2段を点火しながら第1段を切り離すことで推力の損失を抑える「ホットステージング」にも成功した。
ペイロードドアの開閉、コーストフェーズ中の推進剤の移動試験も成功した。なお、宇宙でのエンジン再点火試験はスキップされた。また、分離後の第1段はエンジンが想定通り動作せず着水に失敗した。
その後もStarshipは順調に飛行し、計画通り大気圏へ再突入。高度65kmでテレメトリが更新されなくなった。予定ではインド洋に着水する予定だった。(追記)機体は喪失した模様だ。
打ち上げ直後に指令破壊となった1回目、2回目の試験に比べると著しい進歩で、イーロン・マスク氏は「成功した」とチームをたたえた。
鮮明な機体映像に驚きの声
また、今回の試験打ち上げで注目されたのが、飛行中のStarshipからのライブ映像だ。打ち上げ中、第1段と第2段の分離、慣性飛行中、そして大気圏再突入で熱に包まる時でさえ、Starshipから鮮明なライブ映像が流れた。この映像はStarlink経由で送信されていたという。
(更新)イーロン・マスク氏が「成功」とコメントしたことを追記