ニュース
フィンランドのアイスアイ、SAR衛星3機を打ち上げ–新開発アンテナの分解能は25cm
2024.03.06 15:45
地球観測用の合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを運用するフィンランドのICEYEは、新たに3機のSAR衛星打ち上げを成功させた。
その内の1機は、新開発のXバンドアンテナでレーダーの帯域幅を1200MHzに広げている。より高精細な25cmという分解能で観測できるようになった。Xバンドは周波数帯域が8G~12GHz、波長が25~37mmのセンチメートル波(Super High Frequency:SHT)に含まれる。電波の伝搬で障害となる降雨での損失、大気の吸収などの減衰が小さいとされている。
3機の衛星は、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで太平洋標準時(PST)3月3日午後2時5分(日本時間3月4日午前7時5分)に打ち上げた。この打ち上げミッション「Transporter-10」では、合計53機の衛星が相乗りした。
ICEYEは、2024年中に最大15機の衛星を打ち上げる計画。
関連情報
ICEYEプレスリリース
Transporter-10概要
SpaceX公式X(旧Twitter)アカウント