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中国、初の高軌道ネット衛星を打ち上げ–「一帯一路」主要地域をカバーか
2024.03.01 17:45
中国の国有企業である中国航天科技集団(CASC)は現地時間2月29日、「長征3号B/G」(Long March 3B/G:LM-3B/B、Chang Zheng 3B/G:CZ-3B/G)ロケットで新たな高軌道インターネット衛星シリーズの第1弾を打ち上げた。
中国南西部の西昌衛星発射センターから打ち上げられたのは、CASCによれば「互聯網高軌衛星01号」(高軌道インターネット衛星01号、Weixing Hulianwang Gaogui-01)とされている。CASCによれば、同衛星はCASC傘下の研究機関である中国空間技術研究院(CAST)が開発したものだという。一般的に、高軌道(HEO)は静止軌道(高度3万6000km)より高い。
国営メディアの新華社は2023年11月、初の高軌道インターネット衛星が完成し、中国全土と「一帯一路」構想沿いの主要地域をカバーするために使用されると報じていた。
今回の打ち上げは、中国にとって2024年で10回目の打ち上げだった。CASCは今週、中国が2024年に約100回の打ち上げを目指していると明かしている。これにはCASCからの約70回、商業打ち上げ事業者からの約30回の打ち上げが含まれる。