中国、2024年に国家記録100回の打ち上げ目指す--月裏からの試料回収も予定

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中国、2024年に国家記録100回の打ち上げ目指す–月裏からの試料回収も予定

2024.02.28 08:00

塚本直樹

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 中国の国有企業、中国航天科技集団CASC)は現地時間2月26日、約70回の打ち上げを計画していることを明かした。商業打ち上げとあわせて、2024年は国家記録となる100回の軌道打ち上げを目指す。

 中国は2023年に67回打ち上げ。このうち50回はCASCが打ち上げ、17回は民間企業が打ち上げた。2023年1月の声明によれば、CASCは2023年に60回以上の打ち上げを目標としていたが、それには届かなかった。

 CASCの主要なミッションは、「天宮」(Tiangong)宇宙ステーションへの2回の有人輸送と2回の貨物輸送だ。2024年前半には通信中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)と、史上初の月裏側からの試料回収(サンプルリターン)ミッション「嫦娥(じょうが)6号」(Chang’e 6)の打ち上げが予定されている。

 中国は、東部の山東省海陽と南部の海南省文昌に新しい海上宇宙港と商業宇宙港を建設することで、計画された打ち上げ回数の増加を促進する。CASCは衛星の相乗り(ライドシェア)を含む、複数の商業打ち上げを目指すとしている。

海南省文昌市郊外にある文昌衛星発射場で月探査ミッション「嫦娥5号」を打ち上げる「長征3号」ロケット(出典:CNSA)
海南省文昌市郊外にある文昌衛星発射場で月探査ミッション「嫦娥5号」を打ち上げる「長征3号」ロケット(出典:CNSA)

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