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ロボット外科医、国際宇宙ステーションで手術シミュレーション
2024.02.27 08:00
国際宇宙ステーション(ISS)に設置されたロボット「SpaceMIRA」が2月10日、宇宙で初めてとなる外科手術のシミュレーションを実施した。
SpaceMIRAは米Virtual Incisionが開発した手術用ロボットで、1月にISSに打ち上げられた。ロボットは保持機とハサミを持つ2本の腕を備えており、地上の医師による遠隔での手術が可能となる。
今回の外科手術のシミュレーションは、人体の代わりに輪ゴムを利用した。米航空宇宙局(NASA)宇宙飛行士のJasmin Moghbeli氏は、「(虫垂炎のような処置は)外科医がいない場合には大変なことになる可能性がある」と語っている。
NASA長官のBill Nelson氏は「Artemis計画では月の南極に活動拠点を設置する予定だが、緊急医療事態が発生した場合、宇宙飛行士はすぐに帰還できない。SpaceMIRAにより、そのような危機を回避することが可能になるかもしれない」と述べている。
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ネブラスカ大学リンカーン校プレスリリース