近い将来に日本でも宇宙旅行--不可欠な医療のあり方を考える

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近い将来に日本でも宇宙旅行–不可欠な医療のあり方を考える

2024.02.22 07:30

UchuBizスタッフ

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 一般社団法人のSpace Medical Accelerator(茨城県つくば市)は、イベント「SPRING SYMPOSIUM 2024―宇宙旅行ビジネスと新たな医療―」を3月21日に開催する。宇宙旅行ビジネスに関心がある企業や宇宙での医学研究に携わる学術関係者などを対象にしている。

 今回のシンポジウムでは、米Axiom Space宇宙旅行で必要となる医療技術の開発に取り組むDinow、宇宙医学を研究する松本大学の教授が登壇。現状や将来構想について講演、パネルディスカッションを開かれる。

 登壇するのは、Axiom Spaceのアジア太平洋地域で営業担当を務める田口優介氏、Dinowの最高経営責任者(CEO)である高橋健太氏(高は「はしごだか」)、松本大学 大学院 健康科学研究科 教授の河野史倫氏の3人。

 本格的な宇宙旅行サービスが開始される前に、国内でも医学的見地から体制を整備する必要があり、旅行事業者やヘルスケア企業、医療従事者などがそれぞれの立場から適切な医療サービス提供に向けて連携するための議論が求められているという。

 今回のシンポジウムは、宇宙旅行ビジネスの現在位置と市場動向、想定される医療課題について広く理解を深め、近い将来に宇宙旅行ビジネス市場で多くの日本企業が活躍し、成長産業とするための議論をスタートする場になるとしている。

 シンポジウムはSpace Medical Acceleratorが定期開催するイベント。海外ではすでに民間人が登場する宇宙旅行が提供されており、日本国内でも宇宙に旅行したり滞在したりする時代が近付いていると説明。宇宙空間では、筋力や骨の低下、放射線など身体にさまざまな影響があるため、健康を守ることは最重要課題の1つという。

 今後は、高齢者やさまざまな疾患やハンディを抱える個人も宇宙に行くことが想定され、これらを考慮した事前検査や健康管理サポート、飛行中の対応や帰還後のフォロー、宇宙飛行での医学データの蓄積といった多くの取り組みが必要で、それぞれに新たなサービスが生まれることが期待されていると説明する。

 開催時間は午後4~9時。場所は東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWER。現地で開催、オンラインでの配信は予定していない。パネルディスカッションまでの参加は無料。パネルディスカッション後に予定されているネットワーキングの参加は1000円が必要。定員は80人。オンラインで参加を申し込む

(出典:Space Medical Accelerator)
(出典:Space Medical Accelerator)

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Space Medical Acceleratorプレスリリース(@Press)
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