ニュース
米インテュイティブ、民間初の月着陸を目指す「IM-1」–いよいよ打ち上げ
2024.02.14 14:42
Intuitive Machinesは、民間月着陸ミッション「Intuitive Machines-1(IM-1)」の着陸船(ランダー)「Nova-C」を米東部標準時(EST)2月15日午前1時5分(日本時間2月15日午後3時5分)に打ち上げるとして、作業を進めている。
IM-1は、民間初の月面着陸を目指すミッション。Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで、米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター第39A発射施設から打ち上げる。
Intuitive MachinesとSpaceXは、Nova-Cへの燃料注入が正常に完了したことを確認。打ち上げ前に必要な検査をすべて終え、打ち上げを待っている状態。当初は2月14日(EST)に打ち上げる予定だった。16日が予備日に設定されている。
IM-1では、NASAの商業月面輸送サービス「Commercial Lunar Payload Services(CLPS)」として、NASAから委託された貨物(ペイロード)を月へ運ぶ。搭載される主要なペイロードは以下の通り(NASA以外の団体のペイロードも搭載されている)。
- 無線周波数質量ゲージ(Radio Frequency Mass Gauge statement:RFMG、グレン研究センター)
- 月表面撮影用ステレオカメラ(Stereo Cameras for Lunar Plume-Surface Studies:SCALPSS、ラングレー研究センター)
- 月表面光電子電波観測(Radio Observations of the Lunar Surface photoElectron sheath:ROLSES、ゴダード宇宙飛行センター)
- ドップラーライダー(Navigation Doppler Lidar for precise velocity and range sensing:NDL、ラングレー研究センター)
- レーザーリトロリフレクターアレイ(Laser Retro reflector Array:LRA、ゴダード宇宙飛行センター)
- ルナーノード1測位実証機(Lunar Node 1 navigation demonstrator:LN-1、マーシャル宇宙飛行センター)
民間企業による月着陸には日本のispace、米Astrobotic Technologyが挑戦しているが、いずれも成功していない。