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米インテュイティブの月着陸船「Nova-C」はなぜ底部にカメラを付けるのか?
2024.02.14 08:00
米Intuitive Machinesの月着陸ミッション「Intuitive Machines-1(IM-1)」で利用される着陸船(ランダー)「Nova-C」に米航空宇宙局(NASA)が開発した小型カメラが搭載されている。
Nova-Cに搭載されるのは、NASAのラングレー研究センターで開発された月着陸用ステレオカメラ「SCALPSS」(Stereo Cameras for Lunar Plume-Surface Studies)だ。着陸船の底部に設置されたカメラは、エンジンが月面にどのような衝撃を与え、表面がどのように変化するのかを観測する。
月面着陸では、着陸船の噴煙による周辺機器の浸食や損傷の可能性が危惧されている。SCALPSSによる調査は月面着陸の影響を予測するのに役立つことが期待されている。
IM-1は民間企業として初の月面軟着陸を目指している。NASAの「商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」として、NASAから委託された、SCALPSSを含めた貨物(ペイロード)を月に運ぶ。
Nova-Cは、ケネディ宇宙センター第39A発射施設からSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで2月14日午前12時57分(日本時間2月15日午前2時57分)以降の打ち上げが予定されている。
民間企業による月着陸には日本のispace、米Astrobotic Technologyが挑戦しているが、いずれも成功していない。
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NASA解説