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衛星からのIoTサービスを提供する欧州企業、スマホへの直接通信機能を開発へ
2024.02.13 14:30
ルクセンブルクを拠点とする衛星通信事業者のOQ Technologyは2月8日、欧州宇宙機関(ESA)との契約の元、衛星からスマートフォンへの直接通信機能の開発に乗り出すと表明した。
OQ Technologyは遠隔地にある“モノのインターネット(IoT)”端末に地球低軌道(LEO)からナローバンド(低速)のインターネット接続サービスを提供している。
今回の契約では、ルクセンブルク政府がOQ Technologyに対し、6カ月のフィージビリティスタディ(実現可能性調査)として資金を提供する。プロジェクトは1月24日に正式に開始、衛星に搭載する貨物(ペイロード)とソフトウェアを携帯電話との通信に対応させるのに必要なアップグレードを研究する。
OQ TechnologyがすでにLEOに投入している8機の6Uサイズのキューブサットと、3月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで打ち上げが予定されている2機の6Uサイズのキューブサットは、IoTに対応する市販の機器や機械に直接接続して追跡、監視サービスを提供する。