中国CAS Space、液体燃料ロケットを2025年8月に打ち上げへ--再使用技術を開発

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中国CAS Space、液体燃料ロケットを2025年8月に打ち上げへ–再使用技術を開発

2024.01.22 07:00

塚本直樹

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 中国の民間企業中科宇航(CAS Space)は液体燃料ロケット「力箭2号」(Kinetica-2、Lijian-2)を2025年8月に打ち上げると1月12日にX(旧Twitter)で明かした。

 CAS Spaceは固体ロケット「力箭1号」(Kinetica-1、Lijian-1)を運用しており、2023年6月には1回で26機の衛星を打ち上げる記録を樹立した。

 Kinetica-2は高さ53m、幅3.35mのロケットで、コアステージと2つのサイドブースターで構成される。ケロシンと液体酸素を利用し、地球低軌道(LEO)に12t、太陽同期軌道(SSO)に7.8tの貨物(ペイロード)を投入可能だ。

 CAS Spaceによれば、初期のKinetica-2は再使用技術のための実験的な貨物(ペイロード)を搭載する。2028年までにはコアステージとブースターの再使用技術を開発し、最終的には再使用が可能になる。

 同社は中国の研究機関である中国科学院(Chinese Academy of Sciences:CAS)が一部出資している。

(出典:CAS Space)
(出典:CAS Space)

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