スターリンク衛星、数は増加するも衝突回避行動は減少--半年で1000機を打ち上げ

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スターリンク衛星、数は増加するも衝突回避行動は減少–半年で1000機を打ち上げ

2024.01.16 15:45

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)が提供する衛星ブロードバンドサービス「Starlink」でサービスを構成する衛星が軌道上にあるほかの物体との衝突を避けるための“マヌーバ”(衛星に搭載される推進装置を噴射して、位置や姿勢を修正したり高度を維持したりする操作)の回数が減少したことが米連邦通信委員会(FCC)に報告されている。

 Starlinkは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、高速かつ低遅延というインターネット接続サービスを提供している。この半年でStarlinkの衛星は約1000機増え、現在は5250機以上の衛星が運用されている。

 SpaceXによれば、Starlinkの衛星の数が増加しているにもかかわらず、Starlink衛星と他の軌道上の物体との接近遭遇の数は、過去6カ月間増加していないという。2023年6月1日~11月30日の衝突回避マヌーバの数は2万4410回で、2023年5月31日までの6カ月間の2万5299回から減少。しかし、専門家は「長期的な上昇傾向からの逸脱に過ぎない可能性が高い」と警告している。

 SpaceXは米国時間1月14日にも「Falcon 9」ロケットで23機のStarlink衛星の打ち上げに成功している。SpaceXにとって、300回目のミッションとなった。

300回目となったStarlink衛星の打ち上げ(出典:SpaceX)
300回目となったStarlink衛星の打ち上げ(出典:SpaceX)

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