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【能登地震】情報収集衛星が撮影した被災地–性能を隠すために加工も「鮮明」との声
2024.01.12 14:01
政府の内閣情報調査室は1月11日、情報収集衛星で撮影した「令和6年能登半島地震」の被災地の画像を公開した。
情報収集衛星は日本が2003年から運用している偵察衛星だ。外交や防衛などの安全保障や、大規模災害時の情報収集を目的に運用されている。
同衛星で撮影した画像は通常は公開されないが、2015年より大規模災害時には、衛星の能力が判別できないように画像に加工処理を施すことで、公開できるようになった。直近では2020年の「令和2年7月豪雨」でも衛星画像が公開され、災害復旧に利用された。
今回公開されたのは、能登半島における被災の様子だ。市街地の消失、海底の隆起、土砂崩れなどの様子を鮮明に確認できる。
天候不順に伴い、公開できる写真の数は限られているという。また、閲覧性を高めるために、加工処理画像の一部範囲を切り出した画像だとしている。
SNS上では「性能がバレないように加工してこの画質か」「国土地理院の航空写真と遜色ないレベル」との投稿もあり、鮮明な画像に驚く声もあった。
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内閣衛星情報センター