ニュース

NASA、「NIAC」対象アイデアを選定–金星サンプルリターンや恒星間探査機など

2024.01.10 17:30

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 米航空宇宙局(NASA)は米国時間1月4日、「革新的先進概念」(NASA Innovative Advanced Concepts:NIAC)プログラムの2024年の結果を発表。金星や火星、太陽系外へのミッションに利用可能なアイデアが選ばれた。

 NIACは、米国のイノベーターや起業家による初期段階の技術アイデアの開発を支援することが目的。各フェーズでは、最高17万5000ドル(約2500万円)が提供される。

 今回のNIACで選ばれたのは、月クレーターを探査するための自律型トリチウム発電センサー、金星のサンプルリターンミッション、火星での高度な空中ミッション、恒星Proxima Centauri(プロキシマ・ケンタウリ)を探査するための宇宙船まで多岐にわたる。選ばれたプロジェクトは現時点ではコンセプトだが、将来的には商業化される可能性がある。

 NIACで責任者を務めるMike LaPointe氏は「地球の大気を観測する量子センサーから恒星間を探査する宇宙船まで、今年のフェーズ1の多様性は、NASAの可能性の限界を押し広げ続ける」と語っている。

関連リンク
NASAプレスリリース

Related Articles